日本臨床外科医学会雑誌
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結核性胸膜炎後,48年目に発症した胸壁悪性リンパ腫の1例
小矢崎 直博草島 義徳小西 一朗広野 禎介高柳 伊立重田 浩一八木 雅夫宮崎 逸夫
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1990 年 51 巻 3 号 p. 503-507

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抄録

人工気胸,若しくは結核性胸膜炎より数十年経過後に胸壁悪性腫瘍,とりわけ悪性リンパ腫の発生をみたという報告が散見される様になってきた.しかし,その病因については推論の域を出ず,またその診断は既往病変と重複するため困難な場合が少なくない.今回著者らは結核性胸膜炎罹患後48年目に胸壁悪性リンパ腫の発生をみた症例を経験た.ここに本症例の概要を述べるとともに自験例を含む本邦報告例32例を集計し,若干の考察を加える.

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