日本臨床外科医学会雑誌
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癒着性腸閉塞と誤診した閉鎖孔ヘルニアの2例
武藤 功音羽 剛
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1992 年 53 巻 1 号 p. 193-196

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抄録
術前癒着性腸閉塞として保存療法にて経過観察したが,軽快しなかったので開腹手術し,閉鎖孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞であった2例を経験した.症例1は75歳女性で虫垂切除術の既往あり,急に食欲不振,嘔気,嘔吐出現し下腹部痛も伴い前医受診後,当院紹介され入院の上,イレウスチューブ挿入し経過観察していたが改善されず,手術施行した所,閉鎖孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞であった.症例2は76歳女性で2年前胆嚢切除術の既往あり,突然腹痛出現し,排便もなかったので前医受診し癒着性腸閉塞の診断を受け,入院の上保存療法にて経過観察するも改善されず, 10日後当院紹介され入院の後手術した所,閉鎖孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞でしかも小腸穿孔による腹膜炎を併発していた.症例2は敗血症, ARDS等の合併症にて死亡した.
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