日本臨床外科医学会雑誌
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胃悪性リンパ腫の手術成績と予後を左右する因子の検討
板東 隆文磯山 徹豊島 宏
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1992 年 53 巻 1 号 p. 36-42

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抄録
胃悪性リンパ腫22例の臨床病理学的検索と手術成績から予後を左右する因子を検討した.治癒手術17例,非治癒手術3例で切除率は91%であった.肉眼分類はIIc型2例, Borrmann II型2例, III型16例, IV型2例で,腫瘍径の平均は10.8±4.8cmであった.深達度ps(-)の8例中4例, ps(+)の13例中6例にリンパ節転移を認めた.胃癌規約によるstageはI: 4例, II: 3例, III: 10例, IV: 5例であった.組織型(LSG)はdiffuse large 12例, diffuse medium 6例で大半がdiffuse typeであった.治癒手術の5生率は43.2%,非治癒手術0%で治癒手術の成績が有意に良好であった. CHOPなどの術後補助化学療法の成績も良好であるが,放射線療法では差がなかった.臨床病理的にはstage 1, ps(-),大きさが14cmまでの予後が比較的良く,リンパ節転移の有無と組織型は予後に影響しなかった.
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