日本臨床外科医学会雑誌
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巨大食道平滑筋腫の1例
吉富 秀幸高木 一也田代 亜彦真島 吉也山森 秀夫西沢 正彦奥井 勝二
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1992 年 53 巻 1 号 p. 98-102

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抄録
超音波内視鏡により術前診断し得た食道平滑筋腫を経験したので報告する.症例は41歳,男性.主訴は嚥下困難,動悸.胸部単純X線写真,食道造影,上部消化管内視鏡, CTにて縦隔内腫瘍を疑われたが,超音波内視鏡にて, pm層より発生した食道粘膜下腫瘍であることが確認され,形状,臨床経過等より食道平滑筋腫と診断された.腫瘍が巨大であったため,右開胸開腹,胸部食道全摘術,胸骨後経路にて胃管による再建を行った.摘出標本では, 8×8×6cmと7×5×3.5cmの2つの腫瘍より成る多発性食道平滑筋腫であり,病理組織にて平滑筋腫と診断された.超音波内視鏡は腫瘍と食道壁構造との関係を画像的に表現することができ,粘膜病変や縦隔腫瘍等による壁外性の圧排と粘膜下腫瘍との鑑別に有用であった.
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