日本臨床外科医学会雑誌
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漏斗胸手術の侵襲,術後合併症に関する検討
飯田 浩司田原 士朗毛井 純一板岡 俊成大貫 恭正横山 正義新田 澄郎
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1992 年 53 巻 10 号 p. 2334-2337

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抄録
漏斗胸に対する胸骨翻転重畳術(以下STO-O),胸肋挙上術(SCE)の手術侵襲,術後合併症について検討を加えた. 1988年1月から1990年12月までに281例の漏斗胸患者に対して, STO-O 37例(平均23.9歳), SCE 244例(平均7.4歳)を施行した.合併手術を12例,他院での手術に対する再手術を5例に行った.輸血を要したのは10例であった. 224例は手術室から直接一般病室に帰室し, 57例に術後平均2.6時間の調節呼吸を行った.術後気胸を5例に認め1例にブラ縫縮術を施行し4例は脱気で治癒した.皮膚創部の一部〓開を18例に認め,うち6例に感染を認めたが,平均2.6月で閉鎖した.肺炎等の合併症はなく,術後平均8.0日で退院した.術式は若年者にはSCE,年長者にはSTO-Oを施行した. STO-O, SCEを用いた漏斗胸矯正手術は,侵襲が小さく,重篤な術後合併症は認めなかった.
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© 日本臨床外科学会
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