日本臨床外科医学会雑誌
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過形成との鑑別が困難であった上皮小体腺腫の1例
吉川 啓一片桐 誠太田 喜久子保田 健太郎大多和 孝博崔 哲洵博多 尚文園尾 博司原田 種一
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1992 年 53 巻 10 号 p. 2369-2373

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抄録
上皮小体腺腫に対側の上皮小体嚢胞が合併したため,術前ならびに術中に腺腫と過形成との鑑別に難渋した症例を経験した.症例は21歳女性で,高血圧を指摘され,その原因を精査中に高カルシウム血症,低リン血症および血中上皮小体ホルモン濃度の高値が判明し,原発性上皮小体機能亢進症と診断された.術前の画像診断で2腺の上皮小体腫大が確認され,腺腫か過形成かを鑑別できぬまま手術が施行された.術中,右上と左下の上皮小体の明らかな腫大が認められ,左上には正常上皮小体が確認された.術後の病理診断で,右上の上皮小体が腺腫,左下の上皮小体が嚢胞であることが判明した.
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