抄録
腸管原発悪性リンパ腫のうち大腸悪性リンパ腫は比較的まれとされている.今回われわれは上行結腸に発生した巨大な(切除重量1.5kg)悪性リンパ腫を経験したので報告する.症例は57歳の男性,主訴は下血である.術前の注腸造影検査,腹部超音波検査, CT (Computed Tomography)検査および血管造影などで回盲部の腫瘤性病変を疑い,手術を行った.手術所見では,腫瘤は上行結腸に認められ,リンパ節腫脹も認められたため,結腸右半切除術とリンパ節郭清を行った.病理所見は, non-Hodgkin悪性リンパ腫, LSG (Lymphoma Study Group)分類のdiffuse large cell type,抗B-cell抗体陽性であった.術後CHOP療法4クール施行し,現在外来にて経過観察中であるが,再発の兆候は認めていない.