日本臨床外科医学会雑誌
Online ISSN : 2189-2075
Print ISSN : 0386-9776
ISSN-L : 0386-9776
膵原発腫瘍との鑑別が困難であった十二指腸平滑筋肉腫の1例
中江 史朗裏川 公章原之村 博神垣 隆佐古 辰夫川口 勝徳西尾 幸男五百蔵 昭夫植松 清岩越 一彦
著者情報
キーワード: 十二指腸平滑筋肉腫
ジャーナル フリー

1992 年 53 巻 2 号 p. 369-373

詳細
抄録
症例は58歳男性,右上腹部痛を主訴に当院を受診した.胃透視で胃前庭部から十二指腸球部にかけ巨大な腫瘤による外方への圧排がみられたが,潰瘍形成は明らかでなかった. CTでは腫瘤は膵と連続性を有し,腹腔動脈造影では膵アーケードの右方に新生血管と不均一な腫瘍濃染を認め,腫瘍は上膵十二指腸動脈に栄養されていた.膵腫瘍を疑い,手術を施行した.腫瘍は十二指腸球部から下行脚内側にかけて管外性に発育し,径8×5 cmで,一部膵に浸潤しており,胃十二指腸切除術が施行された.組織学的には,腫瘍は十二指腸原発の平滑筋肉腫と診断された.
著者関連情報
© 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top