日本臨床外科医学会雑誌
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小網リンパ管腫の1例
角 泰廣尾関 豊鬼束 惇義林 勝知日野 晃紹下川 邦泰渡辺 克広瀬 一
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1992 年 53 巻 2 号 p. 447-454

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抄録
症例は55歳の男性.食後の腹部膨満感を訴え来院した.腹部超音波検査およびCTで肝と胃および膵の間に位置する,多房性嚢胞性腫瘍を認めた.腫瘍は小網と思われる構造物に連続し,体位変換で形状が変化する軟らかい腫瘍であった.胃X線, ERCP,血管造影では圧排所見のみで, MRIではT1強調画像で低信号域, T2強調画像で高信号域となった.小網リンパ管腫の術前診断で手術を施行した.腫瘍は小網に覆われて存在し,胃小彎に連続していたが,肝,膵との連続性はなかった.腫瘍は大きさ8×7×5cmの多房性嚢胞性病変で,組織学的にリンパ管腫と診断した.
小網リンパ管腫の本邦報告14例を検討するとともに,その術前診断について考察した.
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