日本臨床外科医学会雑誌
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大腿部巨大腫瘍を呈した悪性間葉腫の1例
岡田 富朗金谷 欣明和田 豊治山田 定
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1992 年 53 巻 2 号 p. 476-479

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抄録
悪性間葉腫(malignant mesenchymoma)は, 2種類以上の未熟な間葉成分を有する悪性腫瘍である.われわれは,大腿部巨大腫瘍を呈した本疾患の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.症例は83歳女性で,左大腿部腫瘍を主訴に来院した.左大腿近位内側に,直径約23cmの巨大に軟部腫瘍を認めた.各種検査の後,外科的に,腫瘍を摘出した.摘出標本は,大きさ26×23×22cm,重量2.6kg,厚い線維性被膜に被包されており,割面は,大部分は肉腫様の部分であるが,一部,脂肪織様の白色充実性の部分は認めた.組織学的所見では,肉腫様の部分は,胎児型横紋筋肉腫(rhabdomyosarcoma, embryonal type)であり,脂肪織様の部分は,高分化型脂肪肉腫((well differentiated liposarcoma, sclerosing type)であった.これらの所見を総合し,本症例を,悪性間葉腫(malignant mesenchymoma)と診断した.
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© 日本臨床外科学会
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