日本臨床外科医学会雑誌
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心,大血管手術における自己血成分輸血の検討
嶋津 明多賀 聰平尾 大吾石倉 義弥白日 高歩
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1992 年 53 巻 4 号 p. 766-769

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抄録
われわれは同種血輸血節減を目的として, 1986年3月より自己血回収システムCell Saver® (以下CSと略す)による自己血輸血を, 1989年2月より自己保存血輸血を, 1989年9月より自己血漿輸血を,また, 1990年2月より自己血小板輸血を行ったので,その結果を検討した.
人工心肺を使用した開心術および胸部大動脈疾患37例につき,自己保存血輸血を行った16例(1群)と,他21例(2群)に分けた.対象および術中術後の出血量に有意差はなく,他家血輸血量は, 1群で有意に少なく,また,無血手術は, 1群で有意に多かった.術前に人工心肺使用例6例に対し,血小板を平均2.70×1011個採取し,人工心肺離脱後輸血した.他家血小板輸血量は自己血小板採血群で有意に少なかった.開心術,胸部大動脈手術,および末梢血管手術27例に対し,術前に平均329mlの自己血漿をUBE Donex moduleを用いた血漿分離システムにより採取した.術中術後の血液製剤の使用節減に有用であった.
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