抄録
頸部食道消化管吻合部良性狭窄に対する,バルーン拡張単独施行例5例とCelestin Dilator併用例6例の効果を比較した.拡張術の効果は,外径20mm,長さ8cmのバルーンダイレーターに30%ウログラフィンを20ml注入した際の,狭窄部最小バルーン外径の非狭窄部最大バルーン外径に対する比率(非狭窄率)で評価した.バルーン拡張術を頻回に繰り返しても非狭窄率は59±8 (Mean±SD)%にとどまったのに対し, Celestin Dilator併用後の非拡張率は93±12%に改善された(p<0.01 VSバルーン単独群). Celestin Dilatorの併用により,拡張術に要する期間ならびに施行回数を減らし得る可能性が示唆された.