日本臨床外科医学会雑誌
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胸壁腫瘍と誤診した臓側胸膜発生の限局性胸膜中皮腫の1例
小西 宗明長島 一浩稲葉 安正中山 茂樹於保 健吉桝岡 勇雄芹沢 博美木村 幸三郎
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キーワード: 胸膜中皮腫, 誤診
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1992 年 53 巻 4 号 p. 847-851

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抄録
胸膜中皮腫は限局性胸膜中皮腫とびまん性胸膜中皮腫の二者に分類されているが,両者とも報告例は比較的少ない腫瘍である.今回われわれは限局性胸膜中皮腫の1例を経験したが,術前診断上は胸壁腫瘍と誤診したので,その経緯を含めて報告する.
患者は58歳,女性.集団検診にて胸部X線写真に異常を指摘された.自覚症状はない.各種画像診断上,胸壁腫瘍を疑って針生検を施行したが胸壁腫瘍と矛盾しなかった.手術を施行したが,胸壁に腫瘍はなく,肺表面に発生した表面平滑な腫瘤を認めた.病理組織学的診断は限局性胸膜中皮腫であった.
誤診を避けるためには,呼吸性移動の証明,人工気胸の実施などを行えば,腫瘍と前胸壁との関係はより明確になったと思われる.
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