日本臨床外科医学会雑誌
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気胸を併発した魚骨による食道穿孔の1例
澤井 照光菅村 洋治新宮 浩中尾 治彦石橋 経久國崎 忠臣鳥越 敏明谷口 健治
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キーワード: 食道穿孔, 食道異物, 気胸
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1992 年 53 巻 4 号 p. 852-856

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抄録
魚骨誤飲に基因する食道穿孔より気胸を併発した希有なる1症例について報告する.
症例は, 57歳男性で,主訴は前胸部痛,呼吸困難である.生来健康であったが,夕食時,魚骨を誤飲した直後より前胸部痛が出現し,その2時間後に呼吸困難が出現したため当院を受診した.来院時,軽度のチアノーゼと頸部皮下気腫が見られ,右胸部は打診上鼓音を呈し,呼吸音も減弱していた.胸部X線,及びCTにて縦隔気腫と右気胸が認められ,上部消化管内視鏡検査では,門歯より約20cmの胸部食道に, 3°と10°の方向に両端が固定された魚骨が認められた.内視鏡的に魚骨を摘出した後,絶飲食,輸液,抗生剤投与,胸腔内持続吸引による保存的治療を行ったところ,その経過は良好であった.
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