日本臨床外科医学会雑誌
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中膜ムコイド変性を認めた膝窩動脈瘤の1例
植木 孝宜福田 雅武森田 修司鈴木 茂敏宮内 卓伏木 信次岡本 雅彦白方 秀二
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1992 年 53 巻 4 号 p. 972-976

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抄録
われわれは,非動脈硬化性で中膜ムコイド変性を認めた膝窩動脈瘤を経験したので報告する.症例は37歳男性で右足趾の冷感・しびれ感を主訴に近医を受診,右膝窩に拍動性の腫瘤を認めたため当科を紹介された.超音波CT,血管造影検査により,壁在血栓を伴った右膝窩動脈瘤と診断し,全身麻酔下に大伏在静脈を用いて瘤切除・血行再建術を行った.病理組織学的には,動脈硬化・炎症性の所見はなく中膜平滑筋及び弾性線維の減少と中膜ムコイド変性を認めた.
本症例はMelliereの報告したarterial dysplasiaに分類される膝窩動脈癌と考えられる.
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