日本臨床外科医学会雑誌
Online ISSN : 2189-2075
Print ISSN : 0386-9776
ISSN-L : 0386-9776
c-erb-b2, DNA-ploidyパターンからみた乳癌の予後因子の検討
北川 裕久野口 昌邦江嵐 充治太田 長義小矢崎 直博谷屋 隆雄滝川 豊宮崎 逸夫水上 勇治
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キーワード: 乳癌, 予後因子
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1992 年 53 巻 5 号 p. 1052-1058

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抄録
DNA ploidyパターン, c-erbB-2の発現,腋窩および胸骨傍リンパ節転移について,それらの相関と共に予後因子としての意義を一変量および多変量解析を用いて検討した.その結果, (1) DNA ploidyパターンおよびc-erbB-2の発現は腋窩あるいは胸骨傍リンパ節転移と密接に相関していた. (2)一変量解析による,生存率および無再発生存率は,臨床病期,腫瘤径, DNA ploidyパターン, c-erbB-2の状態,腋窩および胸骨傍リンパ節転移と有意に関係していた. (3)多変量解析により,生存率および無再発生存率から検討した結果,腋窩あるいは胸骨傍リンパ節転移が有意な予後因子であった.従って,乳癌手術において腋窩リンパ節郭清と胸骨傍リンパ節の生検を行うことが予後を知る上に重要であると考えられた.
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