日本臨床外科医学会雑誌
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ペースメーカー植込み後10年間電極の離脱・移動を繰り返した1症例
山田 眞数馬 博森保 幸治賀嶋 俊隆横川 秀男門倉 光隆舟波 誠井上 恒一Toshihiro TAKABA
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1992 年 53 巻 5 号 p. 1116-1120

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抄録
高度な徐脈のため人工ペースメーカー(以下, PM)植込み術を10年前に受けている52歳の女性,転地したため当院通院を開始した. AAIモードのPM植込みにより徐脈は改善していたが,以後も眩暈はまれに認められるとのことであった.心電図は良好な心房ペーシングリズムを示しており,ホルター心電図でもペーシング不全はみられなかった.しかし初診3カ月後,ペーシング不全はなかったが胸部X線写真で電極の離脱・移動が確認された.このため新たにPMリード植込み術を施行し,以後眩暈の出現はみていない.以上より,電極は心房内で10年間固定されることなく離脱・移動を繰り返していたと考えられるが,しかし重大な合併症の発生を見ずに経過した特異な1例であった.
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