日本臨床外科医学会雑誌
Online ISSN : 2189-2075
Print ISSN : 0386-9776
ISSN-L : 0386-9776
原発巣手術により長期生存をみた骨髄転移胃癌2例
山崎 達之鈴木 和信鶴井 茂柴田 和成谷藤 公紀柿沼 知義中村 祐子鈴木 敬二小柳 泰久木村 幸三郎海老原 善郎芹沢 博美
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 53 巻 5 号 p. 1148-1153

詳細
抄録
胃癌骨髄転移は他臓器転移のなかでは比較的稀であるが, DICに移行し易く平均生存期間が約5カ月という報告がある.一般に手術適応が少なく,本症の原発巣切除例で退院に至った報告はない.最近当科で術前骨髄転移を伴った胃癌症例2例に対し胃切除術を施行し長期生存を得たので報告する.
症例は46歳および71歳男性で,術中術後の出血傾向が危惧されたが抗DIC療法により術後の合併症を回避することができ,それぞれ退院し手術後23カ月, 9カ月と長期生存を得た.骨髄転移を伴った胃癌は予後不良であるが今回の手術療法はQuality of lifeの面からも合目的であり症例によっては,時期を失せず手術療法を考慮すべきである.
著者関連情報
© 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top