日本臨床外科医学会雑誌
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体外衝撃波結石破砕術(ESWL)による高齢者総胆管結石の2治験例
小倉 伸一藤村 昌樹佐藤 功平野 正満山本 明
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1992 年 53 巻 5 号 p. 1197-1202

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抄録
高齢者総胆管結石症例に対しESWLが効果があった2症例を報告する.
1例は, ESTによる乳頭部の浮腫とESWLによる破砕された結石の嵌頓により胆管炎を併発したが,胆道ドレナージを加えESWLを継続することにより危機を脱し,結石を非観血的に除去しえた症例であり,他の1例は総胆管結石による閉塞性黄疸に対しPTCDにて減黄の後,結石に対してESWLを行い, ESTを付加せずglyceryl trinitrateの胆道内還流により排石した症例である.
これら2症例を提示し,総胆管結石のESWLによる治療の安全性を示した.
総胆管結石のESWLは, high riskで手術困難な症例や巨大総胆管結石で内視鏡による摘出が困難な症例に有用な治療法である.
また, glyceryl trinitrateの胆道内還流による総胆管結石の治療についても述べた.
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