日本臨床外科医学会雑誌
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超音波スクリーニングにて発見された甲状腺癌の検討
河野 浩二小河原 忠彦小林 一久関川 敬義山本 正之松本 由朗
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1992 年 53 巻 6 号 p. 1261-1264

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抄録
甲状腺疾患の診断においては,超音波検査はその重要な位置を占めている.当センターでは,人間ドックにおける多臓器超音波検査の一つとして,甲状腺超音波スクリーニングを実施し, 21,471人の対象の中から15例(発見率0.07%)の甲状腺癌を発見した. 10例66%が女性で,平均年齢は52.4歳であり,乳頭腺癌が12例,濾胞腺癌が3例であった.微小癌が2例発見されている一方,リンパ節転移nl (+)が4例,腺外浸潤ex (+)が3例に認められている.超音波所見では,モザイクエコー11例,低エコー4例で,このうちstrong echoをともなうものは11例をしめた.また,触診上不触知(JTO)で,超音波のみでスクリーニングできた症例が2例認められた.甲状腺超音波スクリーニングは,発見率,診断能,簡便性などの面から有効と考えられた.
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© 日本臨床外科学会
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