日本臨床外科医学会雑誌
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Y-graft置換術と消化器良性疾患との同時手術について
名嘉真 透小須賀 健一山名 一有浦口 憲一郎Satoshi OOBA明石 英俊剣持 邦彦Izumi KUSAKA藤野 隆之久保田 義健Masahiro MOMOSAKI
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1992 年 53 巻 6 号 p. 1281-1286

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抄録
AAA (abdominal aortic aneurysm) 31例, ASO (arteriosclerosis obliterans) 8例の計39例に消化器疾患との同時手術を行った.消化器疾患同時手術の内訳は胆嚢摘出術17例,胆嚢摘出術+虫垂切除術4例,虫垂切除術4例,その他小腸に憩室を認めた1例に小腸憩室切除術を,上部直腸癌の1例にHartmann手術を,胃癌術後症例で癒着剥離時に中結腸動脈領域を損傷し限局的な虚血を認めた1例に横行結腸部分切除術を行った.胆嚢摘出術例は19例に胆嚢内結石を認め,他の2例はadenomyomatosisであった.虫垂切除術例の術中所見はカタル性虫垂炎13例,糞石3例,その他化膿性虫垂炎1例,虫垂癌疑い2例であったが,病理組織所見は3例とも虫垂粘液嚢胞であった.消化器疾患との同時手術は賛否両論であるが,消化器良性疾患合併例では無菌的に行えると判断した症例に積極的に同時手術を行い遠隔期においても人工血管感染は認めず,良好な結果を得たので若干の考察を加え報告する.
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