日本臨床外科医学会雑誌
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外傷性横隔膜破裂の2治験例
佐井 昇
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1992 年 53 巻 6 号 p. 1326-1329

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抄録
近年交通事故,労働災害の増加に伴ない,外傷性横隔膜破裂は増加の傾向にある.最近われわれも交通外傷による左横隔膜破裂の2例を経験したので報告する.症例は2例とも骨折で整形外科に入院し,胸腹部の異常所見に乏しく経過をみていたが,症例1は受傷後8日目,症例2は受傷後12日目に外傷性横隔膜破裂と診断され手術となった.交通事故受傷直後の胸部外傷の有無の判断は難しいことがあり,特に症状が著明でない場合の外傷性横隔膜破裂の早期診断には,本疾患の可能性も念頭におくこと,経時的観察,経時的胸部X線写真のチェックが重要であると考えられた.
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