日本臨床外科医学会雑誌
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大網のみを内容としたMorgagni孔ヘルニアの1例
胸部正中切開経路の有用性
藤原 敏典河野 和明森 文樹吉岡 嘉明田村 陽一
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1992 年 53 巻 6 号 p. 1330-1333

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抄録
大網のみを内容とするMorgagni孔ヘルニアの症例を経験したので診断,手術経路について考察を加え報告する.
患者は74歳の肥満した女性で労作時呼吸困難を主訴とし来院した.胸部レントゲン写真で前胸壁に接して右心横隔膜角に成人手拳大の腫瘤陰影がみられた.腫瘤陰影は境界明瞭で比較的均一であった.注腸造影検査では横行結腸の上方への変位が見られた. CTでは右胸腔に脂肪濃度の腫瘤像がみられ,上腹部へと連続していた.胸骨正中切開法により手術を施行し,大網のみを内容とするMorgagni孔ヘルニアを確認した. CTは確定診断を行う上で重要であり,アブローチは胸骨正中切開法が適当と考えられた.
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