日本臨床外科医学会雑誌
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一期的乳房再建術の予後に与える影響について
江嵐 充治野口 昌邦福島 亘太田 長義小矢崎 直博北川 裕久宮崎 逸夫山田 哲司中川 正昭
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キーワード: 一期的乳房再建術
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1992 年 53 巻 7 号 p. 1522-1527

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抄録
最近,乳房切断術後,直ちに広背筋皮弁や腹直筋皮弁など自家組織を用いて乳房再建術を行う一期的乳房再建術が普及しつつあるが,予後に関する報告を見ない.今回,これら自家組織を用いて乳房再建を行った83例と乳房切断術のみを行った153例の生存率と非再発生存率を比較検討した.その結果,一変量解析で5年生存率および非再発生存率は乳房再建症例でそれぞれ92%, 90%,非乳房再建症例でそれぞれ92%, 86%であり,いずれも両群間に有意差を認めなかった.更に多変量解析で両群症例の背景因子を補正し検討したが,両群間に有意差を認めなかった.従って,一期的乳房再建術の有無は乳癌の予後に影響を与えないことが示唆された.
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