日本臨床外科医学会雑誌
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開心術後横隔神経麻痺の検討
高橋 英毅日置 正文
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1992 年 53 巻 7 号 p. 1528-1534

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抄録
砕氷(ice-slush)による局所冷却を併用した心筋保護法を用いた開心術163例について術後の横隔神経麻痺による横隔膜挙上(ED)の発生頻度と予後について臨床的検討を加えた.対象は小児群59例,成人弁膜症群73例, CABG群31例で, EDの診断には入退院時の胸部X線正面像を比較し,右側では左側より2肋間挙上しているもの,左側では1肋間挙上しているものを陽性とした. EDは163例中20例(12.3%)に認められ,全例左側で小児は1例(1.6%),成人弁膜症例で10例(13.6%), CABG例では10例(29%)と最も多かった.各群のED例と正常例の手術に関する諸因子を比較すると,最低心筋温に有意差(p<0.05)を認めた.予後:外来追跡可能な19例について検討すると,術後3カ月以内5例(26%), 12カ月以内14例(70%)が正常化し術後2年以内に18例(94%)が回復した.片側のED例では術後管理上問題になることは少なく, X線像上での回復には時間を要したが肺機能の面では早期に回復した.
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