日本臨床外科医学会雑誌
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イソフルレン麻酔下に完全房室ブロックを来した1症例
横山 和子森 秀樹日下部 輝夫
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1992 年 53 巻 7 号 p. 1606-1609

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抄録
今回われわれは胃癌患者の胃全摘術に対し,硬膜外麻酔併用インフルレン麻酔下に完全房室ブロックを来した1症例を経験したので報告する.
症例は63歳,男性で,胃癌の診断のもとに胃全摘術を予定した.手術前心電図に異常はなかった.麻酔は胸部硬膜外麻酔とイソフルラン,笑気,酸素による吸入麻酔を併用した.手術開始約20分後,心電図モニターのアラームがなり,完全房室ブロックであることが判明,著明な徐脈と低血圧を呈した.直ちに硫酸アトロピン0.5mgの静脈注射により改善,以後問題なく経過,無事手術は終了した.術後不整脈の出現もなく,良好な経過をとり退院した.
本症例は心電図モニターが早期診断の決め手となったもので,適切な処置ができたと考えられる.
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