日本臨床外科医学会雑誌
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放射線腸炎に合併した回腸皮膚瘻の1手術例
大山 司大口 善郎中場 寛行飯干 泰彦北川 透奥村 賢三大下 征夫高尾 哲人辻村 享片山 正一羽田 良洋
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キーワード: 放射線腸炎, 回腸皮膚瘻
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1992 年 53 巻 7 号 p. 1644-1647

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抄録
放射腺腸炎による晩期消化管障害により,狭窄,穿孔,瘻孔形成,出血等が発生し,時として外科的治療を要する場合があるが,回腸皮膚瘻の報告は非常に稀である.今回,放射腺腸炎に合併した回腸皮膚瘻に対し瘻孔部腸管切除を施行し,良好な結果を得たので報告する.症例は, 68歳の女性で,子宮頸癌に対し拡大子宮全摘術及び放射線療法を施行後,狭窄の症状を繰り返し, 10年目に回腸皮膚瘻を来した.放射線腸炎による2カ所の狭窄部に挟まれた部分と手術創の間で瘻孔が形成されていた.狭窄部を含めた瘻孔部腸管切除及び端々吻合により症状の改善を認め,現在も良好に経過している.本症例における瘻孔形成は,狭窄が主たる原因と考えられ,狭窄部を含め放射線障害の認められた腸管の切除を施行した.
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