日本臨床外科医学会雑誌
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壊疽性膿皮症を合併した潰瘍性大腸炎の1例
山守 暢子成田 洋吉冨 裕久保里 恵一羽藤 誠記伊藤 昭敏由良 二郎
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1992 年 53 巻 7 号 p. 1648-1653

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抄録
症例は36歳,男性.主訴は右下腿のフルンケル様丘疹.既往歴として10年前より潰瘍性大腸炎にて時々サラゾピリンを服用していた. 2週間前に出現した右下腿のフルンケル様丘疹が抗生物質治療にもかかわらず急速に増大してきたため当科を受診した.来院時同丘疹は直径8cm大の類円形潰瘍となっており,壊疽性膿皮症に特徴的な所見を呈していた.全身所見では微熱,頻脈,下痢を認め,便潜血反応も陽性,注腸,直腸鏡検査でも潰瘍性大腸炎の所見が得られた.よって,潰瘍性大腸炎活動期に合併した壊疽性膿皮症と診断,直ちにサラゾピリン治療を開始した.その結果,皮疹は急速に改善し,同時に潰瘍性大腸炎の全身症状も消失した.
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