日本臨床外科医学会雑誌
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慢性腎不全による血液透析患者の腹部外科手術(第2報)
術前危険因子の検討と手術成績
横田 和彦内田 久則刑部 恒男中山 義介佐藤 光史柿田 章
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1992 年 53 巻 8 号 p. 1817-1822

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抄録
1971年9月より1989年8月まで,慢性腎不全による血液透析中の患者88例に種々の開腹手術を行った. 1984年8月までの前期62例とその後の後期26例につき比較検討した.患者の平均年齢は,前期43.5歳,後期50.6歳と高齢化しており,緊急手術例が前期32.2%から後期57.6%と有意に増加したが,手術死亡の増加(16.1%:19.2%)は有意差を認めなかった.手術適応となった疾患では,後期には,小腸と大腸疾患が増加し,これらに緊急手術が多かった.術前の合併症,異常病態および異常検査値14項目について,術後1カ月以内の手術死亡との関連を後期例で検討すると,緊急手術,ショック状態,消化管出血,心機能異常が手術死亡と有意に相関していた.それぞれの危険因子を1点のscoreとすると, 4点までは,死亡率0%に対し, 5, 6点ではそれぞれ25, 20%で, 7点以上では100%であった.
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