日本臨床外科医学会雑誌
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乳腺原発悪性リンパ腫の1例
朝蔭 直樹原口 美明百瀬 隆二小林 滋長濱 徴和田 了
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1992 年 53 巻 9 号 p. 2095-2099

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抄録
乳腺原発悪性リンパ腫の1例を経験したので報告する.症例は35歳,女性.平成3年5月に左乳房に無痛性腫瘤を触知,増大傾向を認め近医を受診,腫瘤摘出術を施行.病理組織学的に悪性リンパ腫と診断,当院に転院.入院時両側乳房に腫瘤は触知せず,表在リンパ節も触知しなかった.全身ガリウムシンチグラフィーなど諸検査の結果,他に腫瘍および腫脹リンパ節を認めなかった.病理組織学的にはBリンパ球由来, LSG分類のdiffuse type, medium-sized cell typeであった.以上よりAnn-Arbor分類でStage IEAの乳腺原発悪性リンパ腫と診断,平成3年6月13日に左単純乳房切除術+左腋窩リンパ節郭清を施行.術後化学療法として第1病日に塩酸エピルビシン10mg,第8病日にシクロホスファミド100mgをそれぞれ静注,第6病日よりシクロホスファミド100mgの経口投与を開始.術後経過は順調で平成3年6月27日に退院,現在まで再発,転移の徴候は認められていない.
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