日本臨床外科医学会雑誌
Online ISSN : 2189-2075
Print ISSN : 0386-9776
ISSN-L : 0386-9776
肺多発癌の4例
酒井 聡荒川 博徳松本 興治廣瀬 一
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 53 巻 9 号 p. 2113-2117

詳細
抄録
当科において,最近12年間で経験した肺多発癌症例は4例であり,同時性2例,異時性2例で,組織型は扁平上皮癌の多発例が2例,扁平上皮癌と腺癌が1例,腺扁平上皮癌と腺癌が1例であった.症例1は60歳男性,気道系に発生した扁平上皮癌で, 7年前に右中下葉切除術施行した後,左下葉切除術を行った.症例2は67歳男性で同時性,右中葉の扁平上皮癌と下葉の腺癌で1期的に手術を行った.症例3は75歳女性で3年前に腺扁平上皮癌で右中下葉切除術施行した後,左舌区の腺癌を認めたが,患者の手術拒否により放射線治療を行い担癌生存中である.症例4は65歳男性で,クロム暴露による扁平上皮癌で両側下葉にあり,術前照射とBAI治療後,左下葉切除術を行い,右下葉に対してはレーザー治療を予定していたが,術後肺炎にて死亡した.肺多発癌の4例について,若干の検討を加え報告する.
著者関連情報
© 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top