日本臨床外科医学会雑誌
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腹膜偽粘液腫を伴った原発性虫垂癌の1例
水谷 郷一堀江 修桜井 与志彦町村 貴郎幕内 博康田島 知郎三富 利夫
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1992 年 53 巻 9 号 p. 2172-2175

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抄録
われわれは腹膜偽粘液腫を伴った原発性虫垂癌のまれな1例を経験したので報告する.
症例は65歳,女性.主訴は右下腹部痛.理学的所見では右下腹部に著明な圧痛と腹膜刺激症状を認め, iliopsoas signが強陽性であった.腹部超音波検査で,一部hyperechoicの部位を含むhypoechoic lesionを認めたが虫垂像は明かでなかった.以上より急性虫垂炎穿孔による後腹膜膿瘍の診断で緊急手術を施行した.術中所見は右側後腹膜腔に浸潤を認める腹膜偽粘液腫の状態であり右半結腸切除術を施行した.切除標本の検索で6.5×4.0cmの虫垂腫瘍を認めた.病理組織所見は虫垂の粘液嚢胞腺癌であった.術後は経過良好で第19病日に退院となった.
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