日本臨床外科医学会雑誌
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急性下腸間膜動脈閉塞症の1例
森田 章夫岩本 忠高田 孝好高雄 清人斉藤 洋一
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1992 年 53 巻 9 号 p. 2181-2185

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抄録
急性下腸間膜動脈閉塞症の1例を経験したので文献的考察を加え報告した.症例は79歳,女性.主訴は腹痛,下血,嘔吐.入院時,ショック状態であり,腹部は膨隆著明で板状硬であった.腹部単純X線写真では,小腸・大腸ガス像が著明であった.イレウスと診断し緊急手術を施行した.下腸間膜動脈領域の腸管壊死を認め,下腸間膜動脈の拍動は認めなかった.下腸膜動脈閉塞症と診断し,左半結腸切除術,人工肛門造影設術を施行した.術後は良好に経過し退院した.本例を含めて本邦では13例が報告されているが,予後不良であり,早期診断および早期治療が重要であると思われた.
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