日本臨床外科医学会雑誌
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妊娠に合併した大腸癌の1例
石川 隆板野 聡寺田 紀彦橋本 修白川 靖博折田 薫三
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キーワード: 大腸癌, 妊娠
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1992 年 53 巻 9 号 p. 2186-2189

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抄録
われわれは,妊娠に合併した結腸癌の1例を経験したので報告する.症例は37歳,女性.主訴は,下痢と血便.妊娠後期になって下痢と血便をきたし,近医にて妊娠中毒症の診断にて帝王切開を受けたが,血便が続くため当院を紹介受診した.各種検査にて,肝彎曲部にBorrmann 1型進行癌と診断され,右半結腸切除術(R3)を施行した.内眼診断は上行結腸のBorrmann 1型の進行癌(S2, N1, P0, H0, Stage III)であった.病理所見では,高分化腺癌で, pm, ly1, v0, n1, ow(-), aw(-)であり,絶対治癒切除と診断された.妊娠合併大腸癌はまれで,その発生頻度は10万例の妊娠に対して1~2例といわれている.とくに結腸癌の合併はまれで,今回集計できたものは,自験例を含めて37例にすぎなかった.日常の診療に際して本症の存在を念頭に置き,早期発見,早期治療に努める必要があるものと考えられた.
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