日本臨床外科医学会雑誌
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腹腔鏡下胆嚢摘出術における胆嚢動脈の解剖
佐藤 四三中島 晃中尾 篤典河島 留一甲斐 恭平青山 正博川真田 修森 隆鍋山 晃岡田 康男
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1994 年 55 巻 5 号 p. 1119-1123

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抄録
腹腔鏡下胆嚢摘出術を完遂するには臨床解剖を把握することが必要不可欠であり,とくに胆嚢動脈の走行を知ることは重要である.われわれは腹腔鏡下に胆嚢摘出術を行う場合の動脈処理の観点より胆嚢動脈の解剖に関して検討を行った.
胆嚢動脈処理の視点より,胆嚢動脈は, 9型に分類でぎた. Michelsの胆嚢動脈解剖との比較検討では,各型の頻度はほぼ同様の結果を得た.
胆嚢動脈を処理する際に,“長い胆嚢動脈”では手技的に容易であるが,“短い胆嚢動脈”では特に胆嚢寄りで処理することが安全であった.また胆嚢管に並走する動脈の処理には慎重な操作が必要であった.さらに動脈処理をしても,別の動脈の存在を念頭におく必要があった.
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