TRAUMATIC ABDOMINAL AORTIC PSEUDOANEURYSM-A CASE STUDY-

Muneyasu KAWASAKI; Katsunori YOSHIHARA; Noritsugu SHIONO; Naoto SUZUKI; Jun HORIKOSHI; Keiichi TOKUHIRO; Nobuyo KOYAMA; Yoshinori TAKANASHI; Hisashi KOMATSU

doi:10.3919/ringe1963.55.1177

外傷性腹部仮性大動脈瘤の1治験例

川崎宗泰, 吉原克則, 塩野則次, 鈴木直人, 堀越淳, 徳弘圭一, 小山信彌, 高梨吉則, 小松壽

著者情報

キーワード: 腹部外傷, 仮性大動脈瘤

ジャーナルフリー

1994 年 55 巻 5 号 p. 1177-1180

DOI https://doi.org/10.3919/ringe1963.55.1177

詳細

抄録

腹部仮性大動脈瘤は非常に稀な疾患である.本症の治療には厳密な術前診断が必要で,発生部位によっては,術中も内臓諸臓器の虚血を最小限にし,的確な手術が要求される. 40歳,女性,腹部刺創により腹腔動脈と上腸間膜動脈の間より発生した腹部仮性大動脈瘤に対し,軽度低体温併用下, intra aortic balloon pumping (以下IABP) 用バルーンカテーテルを用いて腹部大動脈を遮断し,瘤孔閉鎖を施行した.術中,術後は特別な合併症もなく経過良好に退院,社会復帰した1例を報告した.

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）