日本臨床外科学会雑誌
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周辺臓器合併切除により摘出した後腹膜巨大平滑筋肉腫の2例
金澤 成雄永江 隆明藤原 隆福田 顕三石垣 克向井 憲重椙原 美昭角田 司
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1999 年 60 巻 10 号 p. 2765-2770

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抄録
後腹膜腔に発生した平滑筋肉腫の症例を報告する.症例1は68歳,男性,腹部腫瘤を主訴に受診した.腹部超音波, CT検査では比較的境界明瞭で内部に壊死性変化を思わせる巨大な腫瘍を認めた.経腹膜的に膵体尾部,脾臓合併切除し腫瘍を摘除した.症例2は65歳,男性.下血を主訴に受診した.腹部超音波, CT検査で境界明瞭,内部均一な腫瘍を認めた.経腹膜的に膵鈎部,十二指腸部分切除を行い腫瘍を摘出した.症例1, 2ともに病理組織学的に後腹膜平滑筋肉腫で,経過良好である.本症の予後を左右するのは根治手術の可否であり早期発見ならびに必要ならば周辺臓器を合併切除することにより,外科的完全摘出をすることが重要である.
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