日本臨床外科学会雑誌
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沖縄県における消化器外科患者の糞線虫感染に対する危険因子の検討
照屋 淳出口 宝本馬 周淳宮里 浩下地 英明白石 祐之武藤 良弘
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2000 年 61 巻 1 号 p. 1-4

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抄録

各種の調査によると,沖縄県の糞線虫感染者は40歳以上で12%, 20歳以上では約6%認められている.そこで消化器外科患者の糞線虫症による術後合併症を予防するために,消化器外科患者の糞線虫感染に関連する危険因子を検索した.感染(線虫検出)49例を感染群として,非感染(非検出)149例を対照群に比較検討した.その結果,糞線虫感染は,年齢(60歳以上),性別では男性,消化器悪性疾患, HTLV-1感染と関係していた.糞線虫に対するこれらの感染危険因子は,初期感染および感染持続に関係していると思われる.これらの糞線虫感染に関連する危険因子を理解することが,術後の糞線虫感染による合併症を早期に診断でき,迅速な治療につながると思われた.

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