日本臨床外科学会雑誌
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肝臓の形態異常と腸回転異常を伴った成人右側Bochdalek孔ヘルニアの1例
桐山 真典, 金井 道夫, 中村 從之, 濱口 桂, 山田 英貴, 矢野 孝
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2002 年 63 巻 10 号 p. 2575-2579

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抄録
症例は41歳,女性.主訴は1ヵ月以上続く咳と疾.胸部X線検査で右肺野の透過性低下とガス像を認めた.胸腹部CT・消化管造影検査で十二指腸から上行結腸にかけて右胸腔内に脱出しており,腸回転異常を伴った右横隔膜ヘルニアと診断し開腹手術を行った.肝右葉は小さく,左方に偏位していた.ヘルニア門を右横隔膜の背外側に認める仮性ヘルニアであり,右Bochdalek孔ヘルニアと診断した.脱出腸管を還納整復し,パッチを用いてヘルニア門を縫合閉鎖した.術後,呼吸器症状は消失した.成人右側Bochdalek孔ヘルニア本邦報告例は自験例を含め8例で,肝の形態異常は6例に認めた.本疾患の腹部臓器異常合併は8例中4例と稀ではなく,まず開腹からのアプローチが妥当であると考えられる.
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