日本臨床外科学会雑誌
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リンパ節転移からみた肝門部胆管癌切除症例の検討
石川 忠則堀見 忠司岡林 孝弘市川 純一西岡 豊長田 裕典濱田 円甫喜本 憲弘小坂 芳和
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2002 年 63 巻 2 号 p. 306-310

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抄録
肝門部胆管癌50切除例について,リンパ節転移状況を検索し,予後との関連性を検討し,適切なリンパ節郭清を模索した.
リンパ節転移度別の予後では, n0症例の5年生存率は20.9%, n1の5年生存率は16.7%で,共に1例ずつ5年以上生存例を認めた. n2, n3症例では最長1年5カ月死亡と不良であった.部位別リンパ節転移率では, No.8 (a, p)が最も多く, No.12b, 12pが次いでおり,第2群リンパ節転移が多くを占めていた.第3群リンパ節転移は少なかった. No.5, 6リンパ節に転移の認められた症例があった.
以上より,リンパ節郭清は, D2を基本とし, No. 5, 6郭清を加え, n2, n3転移を明らかに認めるような症例では,拡大郭清や拡大切除は控える配慮が必要になってくるものと思われる.
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