抄録
MRIガイド下リンパ節サンプリング(MLNS)を併用した乳癌センチネルリンパ節(SLN)生検の有用性を検討した.対象は, 2000年7月~2001年10月までにMLNSを併用してSLN生検を行った85名(87例:術前生検7例,術前化学療法4例を含む). SLN生検単独で87例中86例(99%)のSLNの同定が可能であり,同定不能の1例はMLNSで転移陽性リンパ節を同定しえた.また, SLN生検で転移陰性と判定した1例でMLNSにより転移陽性リンパ節を同定しえた.術前生検例では7例全例で,術前化学療法例では3例でSLNの同定が可能であった.今回の検討では, 27例(31%)でリンパ節転移が陽性であったが,内13例はSLNのみの転移であった.さらに13例中3例は, SLNに微小転移を認めたのみであった.以上より, MLNSを併用することで,より正確にSLN生検を施行することが可能になると思われる.