日本臨床外科学会雑誌
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経皮内視鏡的胃瘻造設術後に胃結腸瘻を生じた1例
田淵 篤原 史人為季 清和中嶋 健博
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2003 年 64 巻 11 号 p. 2745-2748

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抄録
88歳,女性患者は,経皮内視鏡的胃瘻造設術の4カ月後に胃瘻ボタンの交換を受け,造影で横行結腸が描出された.胃結腸瘻と診断し手術を施行,胃瘻は横行結腸を貫通し,胃体部大彎側後壁に瘻孔がみられた.瘻孔を切除,横行結腸と胃の欠損部は縫合閉鎖し,胃前壁に新たに胃瘻を造設した.術後経過は順調であった.われわれの症例は脊柱の後彎が著明で,内視鏡で胃内に送気した際に胃後壁が前面に突出し,横行結腸を貫通,誤穿刺したと考えられた.
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