日本臨床外科学会雑誌
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鼠径部に有痛性腫瘤を形成した結節性精管炎の1例
和城 光庸早乙女 勇足立 武則原 信寿後藤 健太郎宮崎 勝
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キーワード: 結節性精管炎
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2004 年 65 巻 2 号 p. 501-503

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抄録

患者は56歳,男性.右鼠径部の鶏卵大有痛性腫瘤を主訴に来院.腫瘤は環納せず,強い疼痛を訴えたことから,右鼠径ヘルニア嵌頓の診断にて緊急手術を施行した.術中ヘルニアは同定されず,右精管に直径1.5cm大の結節性病変を認めたため,病変部位を含めた右精管切除術を行った.病変は病理組織学的検査の結果,特発性結節性精管炎と診断された.精管結紮術や外傷などの既往のない結節性精管炎は極めて稀であり,若干の文献的考察を加え報告する.

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