日本臨床外科学会雑誌
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イレウスで発症し,大腸内視鏡検査で術前に診断した原発性虫垂癌の1例
高橋 玄津村 秀憲松本 文夫三上 陽史五藤 倫敏小西 奈々美
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2005 年 66 巻 2 号 p. 421-425

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抄録

イレウスで発症し,大腸内視鏡検査で術前に質的診断が可能であった虫垂癌の1例を経験した.症例は49歳女性.下腹部痛と腹満感で入院.腹部単純レントゲン写真でイレウスを呈しておりイレウス管挿入.腹部CT検査では回盲部に腫瘤陰影が認められた.注腸造影検査では盲腸の膨らみが悪く回盲部の病変が疑われ,大腸内視鏡検査を施行した.虫垂開口部に隆起性病変が認められ,同部位の生検でMucinous adenocarcinoma, group5の診断をえた.虫垂癌の診断にて手術を施行した.

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