日本臨床外科学会雑誌
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腹腔鏡下胆嚢摘出術困難症例におけるhand-assisted laparoscopic surgery移行の有用性
川辺 高史中居 卓也竹山 宜典土師 誠二保田 知生城田 哲哉大柳 治正塩崎 均
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キーワード: 腹腔鏡下胆嚢摘出術
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2006 年 67 巻 1 号 p. 8-12

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抄録
腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)困難症例において従来では開腹手術に移行することが行われてきたが,開腹移行には様々な欠点がある.そのため当科では2003年からLC困難症例に対してHALS移行を行っている.開腹移行した開腹移行群とHALS移行したHALS移行群と開腹胆摘を行った開腹胆摘群を比較すると手術時間,術後入院期間がHALS移行群で有意に短縮していた.またHALS移行群では術後合併症を全く認めなかった. HALS移行は術中の手術器具を変更することなく行え,開腹移行群より手術成績も良好であることからHALS移行は開腹移行に代わる術式であるといえる.
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