抄録
目的:脳卒中既往患者における開腹手術のリスク評価を検討した.方法: 2002年1月から3年間に脳卒中で入院歴を有し,開腹手術を行った77例を対象とした.手術のリスク評価のために術後合併症のあり群(n=33)となし群(n=44)に分けて,術前因子,血液検査,手術因子, POSSUMの比較を行った.結果:入院死亡は4例(5.2%)であった.術前因子,検査では年齢,脳出血後,呼吸器障害あり, performance status 2以上,アルブミン値,コリンエステラーゼ値の6項目で有意差が認められた.手術因子では緊急手術と出血量で, POSSUMでは3項目で有意差が認められた.結論:脳卒中既往症例の開腹手術における術前リスク評価の指標として, performance statusとPOSSUMは有用であった.