臨床血液
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短報
天然型インターフェロン-α単独療法が有効であった低形成性急性白血病の1例
森屋 恭爾三浦 昇須永 真司堀江 良一青木 克己矢冨 裕米山 彰子東原 正明田部 章中原 一彦黒川 清
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1991 年 32 巻 2 号 p. 170-172

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抄録

天然型インターフェロン-α (nINF-α)単独療法が有効であった低形成性急性白血病の症例を報告する。症例は,42歳男性。1988年3月汎血球減少を指摘され,A病院へ入院。骨髄有核細胞数6万/μl, 骨髄の芽球80%。BH-AC·DMP 2クールや当科転科後のlow dose Ara-C療法も無効であった。1989年9月よりnINF-α 300万IUの隔日投与を開始,11月下旬には骨髄の芽球は2.8%に減少した。1990年6月現在でも骨髄の芽球増加はなく,末梢血の血球数は3系統ともすべて正常範囲を維持している。

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© 1991 一般社団法人 日本血液学会
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