臨床血液
Online ISSN : 1882-0824
Print ISSN : 0485-1439
ISSN-L : 0485-1439
シンポジウム1
難治性白血病の治療—現況と将来の展望
再発AMLに対する少量ara-C, aclarubicin, G-CSF併用療法
斉藤 憲治
著者情報
ジャーナル 認証あり

1996 年 37 巻 8 号 p. 651-653

詳細
抄録

再発AML 28例に少量cytosine arabinocide (ara-C), 少量aclarubicinとG-CSFを同時併用するCAG療法を施行し,28例中24例(86%)に完全寛解が得られた。寛解持続期間とCAG療法開始後の生存期間の中央値はそれぞれ7カ月と17カ月であった。骨髄抑制および非血液学的副作用は明らかに軽度であった。CAG療法は副作用が軽度であることから,患者のQOLは極めて良好であり,再発AMLに対し選択すべき治療法の一つと考えられる。

著者関連情報
© 1996 一般社団法人 日本血液学会
前の記事 次の記事
feedback
Top