抄録
症例は49歳,女性。1997年1月,高熱のため当院来院,来院時著名な肝脾腫,汎血球減少,高LDH血症,肝障害を認め入院精査となった。入院後進行性の汎血球減少を認め,骨髄組織所見より血球貪食症候群(Hemophagocytic syndrome: HPS)と診断された。HPS基礎関連疾患の診断不能のまま各種抗生剤,DIC治療,悪性リンパ腫を考慮しCHOP療法(epirubicin hydrochloride, vincristine sulfate (VCR), cyclophosphamide (CPA), prednisolone (PSL))を行った。加療後臨床症状,汎血球減少,肝脾腫,肝障害は改善し経過観察としたが,加療2カ月後に頚部リンパ節腫脹,HPS再発を認めた。リンパ節生検よりB細胞性びまん性大細胞型悪性リンパ腫と診断された。B細胞性悪性リンパ腫によるHPSと考え現在CHOP療法繰り返し寛解持続中である。