臨床血液
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症例
皮膚浸潤に対しATRAが有効であったt(12;17)を伴う急性骨髄性白血病(AML-M2)
澤登 雅一中川 靖章井上 靖之鈴木 憲史管野 恵子橋本 幸子武村 民子
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キーワード: skin infiltration
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1998 年 39 巻 5 号 p. 363-368

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抄録
症例,64歳,男性。89年12月にAML (M2)発症。92年3月,93年10月に再発したがいずれも完全寛解にて退院。94年5月,頚部から前胸部を中心に隆起性の皮疹が出現。末梢血WBC 56,300/μl, 芽球5%認め,AML再々発の診断で入院。皮膚生検にて白血病細胞の浸潤を認め,骨髄穿刺では芽球56%, CD13, CD33陽性,HLD-DR陰性。染色体検査で,以前はすべて正常核型であったがt(12;17)(p13;q11-21)が初めて認められた。BHAC-DMP単独では無効であったが,FISH法にてPML-RARα遺伝子が8%に陽性であったため,ATRAを併用したところ皮膚病変が著明に改善した。RARα遺伝子の存在する17q11.2-21に切断点をもつ染色体異常が存在し,ATRAが部分的に有効であったAML (M2)症例であり,臨床上示唆に富む症例と思われ報告する。
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© 1998 一般社団法人 日本血液学会
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